Claudeへ秘密値を渡さず、使用だけを許可する仕組み
1Password for Claudeは、Claudeが必要なログイン項目を要求し、利用者が生体認証で承認すると、1PasswordがパスワードやMFAのワンタイムコードをページへ直接入力する統合機能です。 Claudeは項目のメタデータと成功・失敗の結果を受け取りますが、秘密値そのものは受け取りません。
「パスワードを見ない」と「ログイン後に何もできない」は別です。 認証が成功すると、Claudeは通常のログイン済みブラウザーセッション内で操作します。Cookieが残る場合があり、1Passwordの保証は秘密情報の保管・承認・入力までです。ログイン後の操作はClaude側と対象サイト側の安全策に依存します。
認証情報はどこを通る?
| 段階 | 処理 | Claudeから見えるもの |
|---|---|---|
| 1. 要求 | Claudeが現在のタスクに必要なログイン項目を1Passwordへ要求 | 項目の説明などのメタデータ |
| 2. 承認 | 1Passwordデスクトップアプリが利用者へ承認を提示 | 承認待ちの状態 |
| 3. 転送 | セッション固有鍵で暗号化し、デスクトップアプリから拡張機能へ送る | 秘密値は見えない |
| 4. 入力 | 保存済みURLと一致するページへ1Passwordが直接入力し送信 | 入力中はページの読み取りを停止 |
| 5. 結果 | 成功または失敗だけをClaudeへ返す | 認証結果 |
Agentic Modeはボルト全体を自動で閉じる
対応エージェントがブラウザー操作を始めると自動で有効になり、1Password拡張機能で状態を確認して停止できます。Businessでは管理者が「AIエージェントによる自動入力」をポリシーで制御できます。
保護される範囲と、残るリスクを分ける
| 項目 | 1Passwordが保護 | 別途対策が必要 |
|---|---|---|
| パスワード・OTP | モデルへ渡さず直接入力 | 対象サイト自体の侵害や悪質なページ内スクリプト |
| ボルト | 承認した項目以外をブラウザーから遮断 | 端末、OS、拡張機能の安全管理 |
| 許可 | セッション単位で再承認 | 利用者が承認内容を正しく判断すること |
| ログイン後 | 認証情報の保護範囲外 | Claudeの操作、送信、購入、削除、Cookie、ログアウト |
提供条件
- 2026年7月16日から、Mac上の1Password Business・Families・Individualプランで提供。
- 1Passwordデスクトップアプリとブラウザー拡張が必要。
- Claudeデスクトップアプリとブラウザー拡張が必要。
- 開始時点はログイン項目とワンタイムコードに対応。
- 決済カードと本人確認情報は今後対応予定。
安全に使う6つの習慣
- プロンプトで対象サイト、確認する情報、許可する操作を限定する。
- 1Passwordの承認画面で、サイトとログイン項目が意図どおりか確認する。
- 購入、送信、削除、設定変更は最終実行前に確認させる。
- タスクの最後にログアウトするよう明示し、ログアウト状態を自分でも確認する。
- 金融、医療、管理者画面では読み取り専用権限や専用アカウントを使う。
- Businessでは管理ポリシーとサイト側の監査ログを併用する。
確認した1Password公式情報
よくある質問
ClaudeにパスワードやMFAコードが送信されますか?
1Password公式によると、秘密値はモデル、Claudeのコンテキスト、Anthropicのシステムへ渡らず、1Passwordが対象ページへ直接入力します。
一度許可すると、次回もClaudeが自動ログインできますか?
許可はエージェントセッション単位です。新しいセッションでは新たな承認が必要です。ただし対象サイトのログインCookieが残っていれば、再認証なしで開ける場合があります。
Windowsでも利用できますか?
2026年7月16日の公式発表ではMac向けです。1Passwordデスクトップアプリとブラウザー拡張、Claudeデスクトップアプリとブラウザー拡張が必要です。
決済カードもClaudeへ使わせられますか?
発表時点ではログイン項目とワンタイムコードが対象です。決済カードと本人確認情報は今後の更新で対応予定とされています。