Claude Code / Sakana Fugu

Claude CodeでSakana Fuguを使う方法

Sakana AIのマルチエージェント「Fugu」を、Claude Codeの操作画面から使えるようになりました。標準搭載ではなくAPI接続先を変更する方式なので、設定手順と表示上の違い、料金・機密情報の境界を先に確認します。

結論:Claude Codeの接続先をSakana APIへ変更して使う

FuguはClaude Codeへ内蔵されたAnthropicのモデルではありません。Claude Codeが公式に備える接続先変更用の環境変数へSakana AIのAPI URLとAPIキーを設定し、Claude Codeの操作画面からFuguを呼び出す互換方式です。

操作画面Claude Code
API接続先api.sakana.ai
実行系Fuguのマルチエージェント

そのため、ClaudeのサブスクリプションだけでFugu利用料まで含まれるわけではありません。Sakana AI側のアカウント、APIキー、利用条件を確認してから接続します。

Fuguは単純な「最適モデルへの切り替え」ではない

Sakana AIはFuguを、複数のAIモデルを協調させるマルチエージェント・オーケストレーションシステムと説明しています。標準的なLLMのように1つのAPIへ依頼できますが、内部では問い合わせに応じた構成を作り、複数のワーカーモデルを使って結果をまとめます。

技術報告は、問い合わせごとに足場となる処理構成を適応的に作る仕組みを説明しています。「候補から1モデルだけ選ぶルーター」と理解すると、動作とコストの見積もりを誤りやすいため注意が必要です。

事前に用意するもの

  1. Sakana AI Consoleのアカウントを作成する。
  2. Consoleで fish_ から始まるAPIキーを発行する。
  3. Claude Codeをインストールし、claude コマンドが動くことを確認する。
  4. Sakana AIの料金、利用規約、送信可能なコードの範囲を確認する。

APIキーをリポジトリ、設定共有ファイル、スクリーンショットへ含めないでください。この記事の値は必ず自分のキーへ置き換え、漏えい時はConsoleで失効させます。

macOS・Linuxは公式ランチャーを利用できる

curl -fsSL https://sakana.ai/fugu/install | bash
claude-fugu

公式のワンラインインストーラーはUbuntuとmacOS向けです。シェルスクリプトを直接実行するため、組織PCでは実行前に内容と社内ルールを確認してください。claude-fugu ランチャー自体は自動更新されないため、設定変更時は公式Get Startedを再確認します。

手動設定なら接続内容を明示できる

macOS・Linux

export ANTHROPIC_BASE_URL="https://api.sakana.ai"
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="fish_your_api_key"
export ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL="fugu-ultra[1m]"
export ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL="fugu[1m]"
export ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL="fugu[1m]"
export CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL="fugu[1m]"
claude

Windows PowerShell

$env:ANTHROPIC_BASE_URL = "https://api.sakana.ai"
$env:ANTHROPIC_AUTH_TOKEN = "fish_your_api_key"
$env:ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL = "fugu-ultra[1m]"
$env:ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL = "fugu[1m]"
$env:ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL = "fugu[1m]"
$env:CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL = "fugu[1m]"
claude

PowerShell例は公式の環境変数を同じセッションへ設定したものです。公式資料は、認証に ANTHROPIC_API_KEY ではなく ANTHROPIC_AUTH_TOKEN を使うよう指定しています。

Claude Codeのモデル表示と実際の接続先

Claude Code側設定するFugu用途
Opusfugu-ultra[1m]難度の高い長時間タスク
Sonnetfugu[1m]通常の開発作業
Haikufugu[1m]同じFuguへ割り当て
Subagentfugu[1m]Claude Codeの子タスク
Fablefugu-cyber[1m]任意・利用許可が必要

画面にOpus、Sonnet、Haikuと表示されても、環境変数で割り当てたFuguへ送信されます。SonnetとHaikuを同じ値にすると、選択画面に実質同じ行が重複して見える場合があります。

利用前に確認したい6つの注意点

  1. 別事業者へ送信:コードと指示はSakana AIのAPIへ送られます。
  2. 料金体系:Claude契約とは別にSakana APIの利用量を確認します。
  3. モデル提供元:既定では対応する複数プロバイダーを使い得ます。必要ならカスタムモデルプールを検討します。
  4. 表示差:Claude Codeのモデル名、料金表示、説明文は実際のFugu設定と一致しない場合があります。
  5. 応答時間:複雑な協調処理ではタイムアウト延長が必要になる場合があります。
  6. 互換性:Claude Codeはクローズドソースであり、将来の更新で挙動が変わる可能性があります。

単純作業より、複数の視点が効く課題向け

設計案の比較、大きなコードベースの調査、実装とレビューの往復、複数の専門性を使う分析などはFuguの特徴を生かしやすい用途です。一方、短い修正や定型変換では、協調処理の待ち時間と料金が利点を上回る可能性があります。小さな非機密リポジトリで品質、時間、費用を測ってから対象を広げるのが現実的です。

関連ページ

確認した公式資料