複数エージェントで脆弱性を探し、別エージェントが検証する
Claude Securityは、Claude Codeのセッション内でリポジトリ全体または差分を深く調査するオンデマンド型プラグインです。コード構造の把握、脅威モデル作成、脆弱性探索、独立検証、修正パッチの提案までを行います。パッチは自動適用されず、最終判断は利用者に残ります。
必要な環境
| 項目 | 要件 | 補足 |
|---|---|---|
| プラン | Claudeの有料プラン | 各スキャンはプランの利用枠を消費します。 |
| Claude Code | v2.1.154以降 | Dynamic workflowsを使用します。Proでは/configから有効化します。 |
| Python | 3.9.6以降 | python3としてPATH上から利用できる必要があります。 |
| OS | Windows / macOS / Linux | いずれもベータ版の対象です。 |
| Git | 差分スキャンとパッチ生成で必要 | バージョン管理なしでもディレクトリ全体のスキャンは可能です。 |
インストールと開始方法
Claude Codeのセッション内で公式マーケットプレイスから導入します。
/plugin install claude-security@claude-plugins-official/reload-plugins読み込み後、次のコマンドから「コードベースをスキャン」「変更点をスキャン」「パッチを提案」の3メニューを選べます。
/claude-security大規模リポジトリでは対象領域を絞ると、ファイル数と利用量を管理しやすくなります。実行前に対象と相対コストが示され、確認するまでスキャンは始まりません。
スキャンは5段階で進む
- 構造を把握:主要コンポーネント、データフロー、信頼境界を読み取ります。
- 脅威モデルを作成:攻撃面と重要資産を整理します。
- 並列探索:複数エージェントが異なる経路から脆弱性候補を探します。
- 独立検証:別の検証エージェントが成立条件と影響を確認します。
- レポート化:影響、悪用シナリオ、深刻度、確信度、推奨対応をまとめます。
同じコミットを再度スキャンしても同一結果になるとは限りません。確率的な探索なので、重要領域では再実行や既存ツールとの突き合わせが必要です。
結果は専用ディレクトリへ出力、ソースは自動変更しない
結果はCLAUDE-SECURITY-<timestamp>/へ保存されます。Markdownレポート、JSONL形式の検出結果、対象コミットと検証範囲を記録したリビジョン情報が含まれます。
修正パッチは作業コピーで作成され、別エージェントが差分とテスト結果を確認します。条件を満たせない場合はパッチではなく理由が返されます。受け入れる場合も、利用者が個別にgit applyし、1件ずつPRでテスト・レビューするのが安全です。
security-guidanceやマネージド版とは役割が違う
| 機能 | 主な対象 | 実行方法 |
|---|---|---|
security-guidance | Claudeがセッション中に書くコード | 編集・ターン終了・コミット時の早期チェック |
| Claude Securityプラグイン | 既存リポジトリまたは差分 | /claude-securityで深いマルチエージェント監査 |
| Claude Code Review | プルリクエスト | Team / Enterprise向けのPRレビュー |
| マネージドClaude Security | 接続済みリポジトリ | Enterpriseで継続監視・定期スキャン |
ローカルセッションで動くプラグインは、GitLabやBitbucket、外部から接続できないネットワーク上のコードにも届きます。一方、継続監視やWebフック連携はマネージド版の領域です。
導入時に残すべき安全策
- 未信頼のリポジトリはサンドボックスや隔離環境で開く。
- まず認証、権限、外部入力、機密データ周辺へ対象を絞る。
- 検出結果の再現条件を人間が確認する。
- パッチを1件ずつ適用し、テストと差分レビューを行う。
- CodeQLなどの静的解析、依存関係検査、Secret scanningを継続する。
- 利用量と所要時間を記録し、定期実行の範囲を決める。
「ローカルで動く」は、モデル推論まで端末内で完結する意味ではありません。Claude Codeは端末で動作し、推論に必要なコンテキストをAnthropicへ送ります。組織のデータ保持設定と利用規約も確認してください。