実践ログ|2026年8月8日

キーワード214語から12ページを設計してClaude Codeで作った記録

「ロングテールを狙う」というと、キーワードの数だけページを作る発想になりがちです。今回214語を実測して分かったのは、それをやると自分のページ同士で共食いするということでした。このログは、214語をどう12ページに畳んだのか、その判断に使った数字は何だったのかを残すものです。

このサイトは Anthropic や Claude の公式サイトではありません。実践ログでは、認証情報・サーバー構成・非公開の運用情報は伏せ、一般化した作業内容と考え方のみを掲載しています。

手順1:語を出す(214語)

「claude code ○○」の形で、実際に検索されそうな語をClaude Codeに列挙させました。ポイントはカテゴリを先に決めてから埋めさせることです。何も指定せずに「200語出して」と頼むと、似た語のバリエーションで水増しされます。

今回は9カテゴリ(導入・料金・機能・エラー・連携・比較・用途・言語やフレームワーク・法人)で分けました。カテゴリごとに埋めさせると、抜けが見えやすく、後の分析でも「どの帯に需要があるか」が読み取れます。重複チェックも機械的にかけて0件を確認しました。

手順2:検索数と広告単価を実測する

キーワードプランナーには2つのモードがありますが、比較に使うのは「検索ボリュームと予測データを確認する」の方です。もう一方の「新しいキーワードを見つける」は種を数語しか受け付けず、勝手に関連語へ広げるため、こちらが用意したリストの比較になりません。

広告費を使っていないアカウントだと、数値は範囲表示(「1000〜1万」「低〜高」)になります。それでも層をまたいだ大小比較には十分なので、精密な数字を期待しなければ目的は果たせます。

手順3:予想が2つ外れた

ここが今回いちばん学びの大きかった部分です。事前の見立ては、次の2点で外れました。

外れ1:エラー系が本命だと思っていた。このサイトは障害系のクエリで1〜4位を取れていたので、同じ型でClaude Codeのエラー語も狙えると考えていました。しかし実測すると、エラー系の23語はほとんどが月10〜100件規模で、広告主もいませんでした。チャット製品の利用者数と、開発ツールの利用者数を混同していたのが原因です。開発者は検索エンジンではなく、技術系のコミュニティやドキュメントで解決していると考えるのが自然でした。

外れ2:言語・フレームワーク系は量産できると思っていた。「claude code python」「claude code react」のように機械的に増やせる帯ですが、Python以外はほぼ全部が月10〜100件規模で単価もつきませんでした。量産候補として最有力だったのに、作らない判断になりました。作らない判断ができたことが、この調査の最大の成果だったかもしれません。

手順4:共食いを見抜いた決定的な数字

214語をそのままページにしなかった理由は、データの中に明確な証拠があったからです。

「claude code github」と「claude code git」の2語は、検索数の区分も、広告単価の下限も上限も、1円単位まで完全に一致していました。これは偶然ではなく、Googleが両者を実質同じキーワードとして扱っていることを意味します。別々のページを作れば、自分の2ページが同じ検索結果を奪い合うだけです。

同じ考え方で束ねた組み合わせは次の通りです。

束ねた対象ページ数
インストール・OS別・セットアップ・初期設定・始め方2ページ(Windows/Mac・Linux)
料金・プラン・無料枠・上限・トークン・従量課金1ページ
github・git・連携・コミット・PR・CI1ページ
エラー・動かない・遅い・止まる・レート制限など23語1ページ
言語・フレームワーク25語0ページ(作らない)

結果として214語 → 12ページ、1ページあたり15〜25語を拾う設計になりました。ロングテールは「語の数だけページを作る」のではなく「1ページで数十語を拾う」形が正解、というのが今回の結論です。

手順5:書く前に、既存ページを必ず調べる

新規作成に入る前にサイト内を調べたところ、いちばん重要なURLが、想定と全く違う内容で既に存在していました。

月間の検索数が最も多い語の完全一致URLが、実は「AIにコードの相談をする時の注意点」という別テーマのページになっていたのです。製品そのものを説明するページがサイトに存在していませんでした。順位が振るわなかった原因の一つはこれで、新規ページを作るより先に、既存URLの中身を直す方が正解でした。

この確認を飛ばしていたら、似た内容の新URLを作って、既存ページと共食いさせるところでした。「ページを作る前に、既にあるページを全部見る」を手順に固定しました。

手順6:書き分けと品質チェック

執筆では、モデルを作業の性質で使い分けました。比較記事や法人向けページのように文章の説得力が結果を左右するものと、インストール手順のように正確さが最優先のものでは、求められる性質が違うためです。

公開前の検品はすべて機械的に行いました。Claude Codeが得意な領域です。

  • 本文の文字数──ヘッダーやフッターを除いた範囲で測定(2,420〜4,100字)
  • 内部リンクの実在確認──全ページのリンク先が実際に存在するURLかを一括照合
  • 文字の混入チェック──日本語の文中に紛れ込んだ不要な英字を正規表現で検出。実際に3件見つかって修正しました
  • 公開後のHTTP実測──全ページへ実際にアクセスし、ステータスとtitleを一覧で確認

3件の混入は、目視では確実に見落としていたものです。人間が読んで確認する工程と、機械的に全件検査する工程は別物で、後者はAIに任せた方が確実だと実感しました。

効果測定の予定

公開したのが2026年8月8日なので、判定は2週間後以降になります。見る指標は「作ったページの表示回数」ではなく、狙った語の順位と表示回数がどう動いたかです。特に、改善前は75位だった主要キーワードがどこまで動くかを追います。測定方法はSearch Console APIの実践ログに書いた道具をそのまま使います。

FAQ

ページを分けるか、まとめるかの判断基準は何ですか?

今回使ったのは「キーワードプランナーの数値が一致するか」でした。検索数の区分と単価が揃う語は、Googleが同一視している可能性が高いので1ページにまとめます。判断がつかない場合は、実際に検索して上位のページが同じかどうかを見るのが確実です。

広告単価が高い語を優先すべきですか?

単価だけで選ぶと失敗します。今回も、最も単価の高かった帯(転職関連)は検索数が小さく競合も強いため見送りました。ボリューム・単価・勝てる見込みの3つを掛けて判断し、被リンクの少ないサイトでは「競合性が低い」ことを最優先にしています。

1ページにキーワードを詰め込むと不自然になりませんか?

語を散りばめるのではなく、見出しとして回収すると自然になります。「料金」のページなら、無料枠・上限・従量課金をそれぞれ節として書けば、読み物として成立したまま複数の語に対応できます。

この作業にどれくらい時間がかかりましたか?

語出しから公開までを1日で終えています。ただし内訳の大半は分析と判断で、執筆と公開の作業自体は短時間です。時間をかけるべきは「何を作らないか」を決める工程だと感じました。