実践ログ|サイト運用
新規ページが検索に出ない原因を切り分けた記録
数十ページをまとめて作ったのに、検索結果への表示がほぼゼロでした。内容が悪いのかと考えて書き直しを始めそうになりましたが、先にURL検査を回したところ、30本中28本が「未クロール」でした。そもそもGoogleがページを見にきていない状態で、内容の話ではありませんでした。
このサイトは Anthropic や Claude の公式サイトではありません。実践ログでは、認証情報・サーバー構成・非公開の運用情報は伏せ、一般化した作業内容と考え方のみを掲載しています。
最初に見た数字
作ったページ群の成果を検索データで確認したところ、こうなっていました。
- 作ったページ 37本
- 表示回数が1回でもあるページ 6本
- 合計表示回数 21回/クリック 0
狙っていた語は1つも検索データに現れていません。この時点で考えられる原因は2つあります。
- インデックスはされているが、順位が付いていない(=内容や競合の問題)
- そもそもクロールされていない(=発見されていない)
この2つは打ち手が正反対です。1なら書き直しや強化、2なら書いても無駄で、まず見つけてもらう必要があります。区別せずに動くと、丸ごと時間を捨てます。
URL検査で確定させる
推測をやめて、Search ConsoleのURL検査を30本まとめて流しました。結果は次のとおりです。
| 状態 | 本数 |
|---|---|
| インデックス済み | 2 |
| 検出 - インデックス未登録(未クロール) | 23 |
| URLがGoogleに認識されていません | 5 |
28本が未クロール。うち5本は存在すら知られていません。原因は2番でした。
この検査は1本ずつ画面で確認すると時間がかかるので、APIでまとめて流すスクリプトをClaude Codeに書かせました。「サイトマップのURLを順にURL検査へ投げて、状態を一覧で出して」と頼めば作れます。30本を一度に見ると、個別に見ていた時には気づかない偏りが分かります。
構造側を順に潰す
クロールされない時に疑うところは決まっています。上から順に確認しました。
| 確認したこと | 結果 |
|---|---|
| サイトマップが送信され、取得されているか | 当日送信・取得済み・エラー0 |
| サイトマップにそのURLが載っているか | 全部載っている |
| robots メタで noindex になっていないか | 1本もなし |
| どこからもリンクされていない孤立ページがないか | 孤立0本 |
| ハブページからリンクが通っているか | ハブから32本、トップから35本 |
| ハブページ自体はクロールされているか | 前日にクロール済み |
構造側に問題は1つもありませんでした。ここで手が止まります。やるべきことは全部やっているのに来ない、という状態です。
4番目と5番目は、思い込みで飛ばしやすいところです。「リンクは張ったはず」ではなく、全ページを取得して実際のリンク数を数えてください。これもスクリプトで数分です。
サイトの外を見て原因が分かった
内側を全部確認したので、外側を数えました。関連する別サイトから、この新しいページ群へのリンクが何本あるかです。
結果は実質ゼロでした。別サイトからのリンクはあったのですが、行き先が全部「以前から存在する一般的な解説ページ」で、新しく作ったページ群には1本も向いていませんでした。
加えて、このサイト自体が弱い状態でした。90日で20クリック・366表示です。弱いサイトにはクロールの回数が割り当てられません。サイトマップに載せても、順番が回ってくるまで時間がかかります。
つまり「内側は完璧、外側がゼロ、サイトは弱い」という組み合わせでした。ここに何ページ足しても、発見される速度は変わりません。
打った手:強いページから文脈リンクを通す
関連する別サイトのうち、検索データで47倍の実績があるサイトから、新しいページ群へリンクを通しました。19本です。
置き方には決め事を作りました。
- 表示回数のあるページにだけ置く — 誰も見ていないページに置いても辿られません
- 1ページに1本、文面は全部変える — 同じ紹介文を19ページに配ると、今度は重複コンテンツを自分で作ることになります
- 文脈が繋がるところにだけ置く — 「料金の話をしているページから料金のページへ」のように、読者が実際に押す理由がある位置
- リンク先が全部200を返すか、張る前に確認する
2番目は見落としやすいところです。リンクを増やす作業が、そのまま重複を増やす作業になりかねません。Claude Codeに頼む時も「同じ文を使い回さないで」と明示してください。
この切り分けを型にする
作ったページが検索に出ない時の順番です。
- URL検査を回す — インデックス済みか、未クロールか。ここを最初に確定させる
- インデックス済みなら — 内容・競合・共食いを見る。書き直しが効く
- 未クロールなら — 書いても意味がない。サイトマップ、noindex、孤立、リンクの順に構造を確認する
- 構造が正常なら — 外部からのリンクとサイトの強さを疑う
「表示ゼロ=内容が悪い」と決めつけないでください。今回は決めつけていたら、正常なページを何十本も書き直すところでした。
効果の確認は2〜4週間後に、同じURL検査をもう一度流して未クロールが何本減ったかで見ます。減らなければ、インデックス登録リクエスト(1日3〜4本で割り当てが尽きます)と、リンクの追加を重ねます。
FAQ
URL検査は何本くらい流せばよいですか?
30本ほどで傾向は分かります。全部流す必要はありません。偏りを見るのが目的なので、対象のページ群から満遍なく選んでください。
サイトマップに載せれば必ずクロールされますか?
されません。サイトマップは「ここにあります」と伝えるだけで、実際に見にくるかはサイトの評価次第です。今回は送信も取得も成功していましたが、28本が未クロールのままでした。
インデックス登録リクエストで一気に解決しませんか?
1日あたり3〜4本で割り当てが尽きます。数十本を一度に処理することはできません。優先度の高い数本だけに使い、残りは構造とリンクで対応してください。
リンクを増やすと不自然になりませんか?
文脈が繋がらない場所に置けば不自然です。今回は「同じ観点で別ツールを比べる」「料金の考え方を確認する」といった、読者が実際に押す理由のある位置にだけ置き、文面もページごとに変えました。