実践ログ|サイト運用

Claude Codeで重複コンテンツを検出して解体した記録

複数ページが似た内容になっていないかを機械的に測ったところ、原因は本文ではなく、ページ下部に置いていた共通ブロックでした。あるサイトでは共通の末尾が全体の54〜62%を占め、そこが74〜91%一致していた一方、本文自体は23〜37%と正常な範囲でした。測り方を間違えると打ち手を丸ごと外すという話です。

このサイトは Anthropic や Claude の公式サイトではありません。実践ログでは、認証情報・サーバー構成・非公開の運用情報は伏せ、一般化した作業内容と考え方のみを掲載しています。

最初の測り方が間違っていた

重複率を測るとき、最初にやったのは「ヘッダー・ナビ・フッターを除いて本文を比べる」という素直な方法でした。これで出てきた数字は74〜91%一致。かなり深刻に見えます。

ところがこの数字を信じて本文を書き直そうとしたところ、違和感がありました。各ページの本文は、読む限りそれほど似ていないのです。数字と実感が合いません。

そこで測定対象を分解してみたところ、原因が判明しました。ヘッダーやフッターとは別に、各ページの本文エリアの末尾に、共通のブロック(FAQ・関連リンク・注意書き)が置かれていたのです。これは技術的には「本文の一部」なので、header/nav/footerを除くだけでは分離されません。

分離して測り直した結果

測り方一致率読み取れること
テール込み(最初の測定)74〜91%「本文が重複している」と誤診
テールを除いた本文だけ23〜37%本文は正常。問題はテール構造
テールが全体に占める割合54〜62%ページの半分以上が共通ブロックだった

打ち手がまったく変わります。最初の数字を信じていれば、正常な本文を何十ページも書き直すという無駄な作業をしていました。実際の対処は「テール構造を各ページで書き分ける」ことでした。

この経験から、測り方を固定しました。

重複率を測るときは、最長共通末尾を求めて分離する。テール込み/除外の両方を並べて出し、どちらが原因か判別してから手を打つ。

Claude Codeに書かせた検査の中身

頼んだのは要するに次の処理です。

  1. 全ページの本文エリアを取り出す
  2. ページ同士を突き合わせて最長の共通末尾を求める(これがテール)
  3. テール込みの一致率と、テールを除いた一致率を両方算出して並べる
  4. テールが全体に占める割合も出す

ポイントは3番です。片方だけ出すと、今回と同じ誤診をします。両方を並べて初めて「本文が原因か、テールが原因か」が判別できます。

この検査を他のサイトにも流したところ、テールが94字(全体の6%)のサイトや、テールが0字のサイトもありました。同じ運営者のサイトでも構造がばらばらだったので、1サイトの結果を他に当てはめなくて正解でした。

解体した結果

原因が分かってからの作業は単純です。共通ブロックを各ページの内容に合わせて書き分けました。別のサイトでも同じ検査と解体を行い、次のような結果になりました。

対象作業前作業後
共通FAQ主体のページ群74〜91%一致5〜30%
同一テンプレで量産した42ページ83〜88%一致大半が0%
重複していたページの組み合わせ264組37組

数字だけ見ると大きな作業に見えますが、実際に手を動かした時間より、原因を特定するまでの時間の方が長かったというのが正直なところです。書き分け自体は機械的な作業なので任せられます。

ついでに分かった「文字数の測り方」の問題

同じ話が文字数にも当てはまります。ページの分量を測るとき、ヘッダー・ナビ・フッター・共通テールを含めて数えると、実際より多く見えます。

「1,500字あるから十分」と思っていたページが、共通部分を除くと半分以下だった、ということが起こります。分量を根拠に判断するなら、そのページ固有の文章だけを数える必要があります。

これは広告審査の観点でも効いてきます。全ページが一定の文字数を超えていても、その大半が使い回しなら「独自の内容が薄い」と判断され得るからです。測るべきは総量ではなく独自の分量でした。

教訓:数字と実感が食い違ったら、測り方を疑う

今回の一連の作業で得た最大の学びはこれです。AIに集計させると結果が一瞬で、きれいな表で出てくるので、正しく見えてしまいます。手作業なら途中で「あれ、なんか変だな」と気づく場面が丸ごと飛ばされます。

今回は「数字は深刻なのに、読んだ感じはそこまで似ていない」という違和感が入口でした。違和感を無視しないこと、そして違和感が出たら測り方そのものを検算すること。これは検索データを4倍読み違えた別の失敗とまったく同じ構造でした。

FAQ

共通のFAQや関連リンクを置くのは避けるべきですか?

置くこと自体は問題ありません。それがページの大半を占めてしまうのが問題です。本文が十分にあれば、共通ブロックの比率は自然に下がります。比率を測って判断してください。

何%以下なら安全という基準はありますか?

明確な閾値はありません。今回は「実感と数字が合うかどうか」を基準に、本文の一致率が3割前後なら正常と判断しました。数字そのものより、原因がどこにあるかの特定を優先すべきです。

ページを統合するべきか、書き分けるべきか迷います

読者に違う結論を返せるなら書き分け、返せないなら統合です。判断の目安はこちらのページに整理しています。

この検査はプログラミングなしでできますか?

できます。「全ページの本文を比べて、共通の末尾がどれだけ占めているか出して」と頼めば、その場で検査スクリプトが用意されます。重要なのは両方の数字を出させることです。