Claude Code実践ガイド

Claude CodeのSkills・hooks・CLAUDE.md|カスタマイズの全体像

Claude Codeを1週間使った人と1年使った人の生産性の差は、プロンプトの上手さではなく「どれだけ自分仕様に育てたか」で決まります。育てるための仕組みが、CLAUDE.md・Skills・hooks・プランモード・サブエージェントという層です。名前が似ていて混乱しやすいので、このページでは「いつ効くか」を軸に役割を一枚で整理し、筆者が実際に運用している例を添えます。

このサイトは Anthropic や Claude の公式サイトではありません。Claudeの基本的な使い方、ChatGPTとの違い、文章作成・長文整理・仕事での活用を初心者向けに整理する非公式ガイドです。機能・料金・提供状況は変更される可能性があるため、重要な判断ではAnthropic公式情報も確認してください。

全体像──5つの仕組みは「いつ効くか」が違う

仕組みいつ効くか一言でいうと
CLAUDE.md常にプロジェクトの申し送り事項。毎回最初に読まれるメモ
Skills該当する作業の時だけ定型作業の手順書。「/デプロイ」のように呼び出すことも、AIが自動で参照することもある
hooks特定の操作の瞬間自動で発動する仕掛け。「ファイル保存のたびに整形を実行」など
プランモード切り替えている間作業前に計画を出させて承認してから進めるモード
サブエージェント呼び出した時別役割のAIに作業を分担させる仕組み

迷ったらこう覚えてください。いつも守ってほしいことはCLAUDE.md、決まった作業の手順はSkills、機械的に強制したいことはhooks。この3つで日常の9割はカバーできます。

CLAUDE.md──まず最初に育てるべきファイル

CLAUDE.mdは、プロジェクトのフォルダに置くテキストファイルで、Claude Codeが会話のたびに最初に読み込みます。/init で叩き台を自動生成できるので、ゼロから書く必要はありません。

コツは「AIが間違えたら、その都度ここに書き足す」という運用です。たとえば筆者のプロジェクトには「バックアップを取ってから上書きする」「このフォルダは直接編集せず生成スクリプトを直す」のような、一度失敗から学んだ約束事が蓄積されています。同じ注意を二度しなくて済むようにするファイル、と捉えるのが実態に一番近いです。/memory コマンドでいつでも編集できます。

Skills──定型作業を「一言で頼める」ようにする

Skillsは、決まった作業の手順・判断基準・出力形式をファイルとして登録しておく仕組みです。プロジェクトの .claude/skills/ フォルダに置くと、「/スキル名」で呼び出せるほか、関連する作業を頼んだ時にAIが自動で参照します。

向いているのは「内容は毎回違うが、手順は毎回同じ」作業です。実例を挙げると、筆者は「新しい記事ページを作る」というスキルに、このサイトのHTMLテンプレート・titleの付け方のルール・サイトマップへの追記手順まで書いてあります。以後は「◯◯の記事を作って」の一言で、全部の手順が守られた状態で出てきます。チャット版Claudeにも同名の機能があり、考え方は共通です(チャット版Skillsの解説)。

hooks──「お願い」ではなく「強制」する

CLAUDE.mdやSkillsは、あくまでAIが「読む」仕組みなので、まれに守られないことがあります。hooksは次元が違い、特定の操作の瞬間に、決めたコマンドを機械的に実行させる仕組みです。AIの判断を経由しないため、必ず実行されます。

使い分けの基準は明快で、破られると困るルールはhooksに昇格させることです。「守ってほしい」はCLAUDE.md、「守らせる」はhooks。設定できるタイミング、整形の自動実行や危険操作のブロックといった具体例はhooksの解説ページにまとめています。

プランモードとサブエージェント──安全装置と分業

プランモードは、Shift+Tabで切り替えられる動作モードで、AIがすぐ作業せず、まず計画を提示して承認を待つようになります。大規模な変更・削除を伴う作業・初めて触るコードベースで、事故をほぼなくせます。使うべき場面の目安はプランモードの解説にまとめました。

サブエージェントは、役割の違うAIを部下として定義し、作業を分担させる仕組みです。調査を任せると本体の会話が汚れないため、「会話が長くなりすぎて本題を見失う」問題への正攻法になります。定義の考え方はサブエージェントの解説を参照してください。

組み合わせの実例──筆者のサイト運用の場合

この5層が実際にどう組み合わさるか、筆者がWebサイトを運用している構成を例にします。

  1. CLAUDE.mdに「本番反映の前に必ずバックアップフォルダを作る」「文字数を測る時はナビとフッターを除く」という約束事を記載
  2. Skillsに「新規記事の作成手順」「デプロイ手順」を登録。記事作成は一言で頼める
  3. hooksで、ファイル書き込みのたびにHTMLの構文チェックを自動実行
  4. 大きなリニューアル作業のときだけプランモードに切り替えて計画を確認してから実行

どれも一度設定すれば効き続けるものです。「AIへの指示がうまくなる」より「指示しなくても正しく動く環境を作る」方が再現性が高い──これがClaude Codeを使い込んだ結論です。

FAQ

最初にどれから手を付けるべきですか?

CLAUDE.mdです。/init で自動生成し、AIが間違えるたびに1行ずつ足していく。それだけで体感が大きく変わります。SkillsとhooksはCLAUDE.mdが太ってきてから考えれば十分です。

チャット版ClaudeのSkillsと同じものですか?

思想は同じで、置き場所と使われ方が違います。Claude Code側はプロジェクトのフォルダにファイルとして置き、開発作業の文脈で呼び出される点が特徴です。

CLAUDE.mdはどれくらいの長さが適切ですか?

長すぎると毎回の読み込み量(=利用枠の消費)が増えます。「守られなかった約束だけを書く」方針で絞り、手順書的な長文はSkillsに逃がすのが整理のコツです。

hooksの設定は難しくないですか?

設定ファイルの書式を覚える必要はありますが、Claude Code自身に「保存のたびに◯◯を実行するhookを設定して」と頼めば、設定作業そのものを代行させられます。