Claude Code実践ガイド

Claude Codeで最初の1コミットまで|初日の進め方

Claude Codeをインストールした直後、多くの人が「で、何を頼めばいいのか」で止まります。答えははっきりしていて、いきなり大きなことを頼まず、小さな変更を1つだけ、コミットまで通すのが最良の初日です。この1周を経験すると、AIに任せる感覚と、任せてはいけない範囲の勘所が同時につかめます。順番に説明します。

このサイトは Anthropic や Claude の公式サイトではありません。Claudeの基本的な使い方、ChatGPTとの違い、文章作成・長文整理・仕事での活用を初心者向けに整理する非公式ガイドです。機能・料金・提供状況は変更される可能性があるため、重要な判断ではAnthropic公式情報も確認してください。

初日の全体像

手順やること目安
1プロジェクトで claude を起動し、/init を実行3分
2生成された CLAUDE.md を読んで直す10分
3現状を説明させて、AIの理解度を確かめる5分
4小さな変更を1つ頼む10分
5テストを走らせる5分
6差分を自分で読んでからコミット10分

インストール自体がまだの方はWindows版またはMac・Linux版の手順を先に済ませてください。

手順1〜2:/init とCLAUDE.mdの手直し

プロジェクトのルートで claude を起動し、/init と入力します。Claude Codeがプロジェクトを一通り調べて、CLAUDE.mdという申し送り事項ファイルを作ります。ビルドコマンド、テストの実行方法、コーディング規約などが書き込まれます。

ここで必ずやってほしいのが、その内容を読むことです。/init が作るCLAUDE.mdは「プロジェクトを完全に理解した証明」ではありません。コードから推測して書かれているため、実際には使われていない古いコマンドや、事実と違う規約が混じることがあります。

読んで気づいた誤りはその場で直してください。ここで直した1行は、以後のすべての会話に効き続けます。初日にかける時間としては、ここが最も費用対効果が高い部分です。CLAUDE.mdの育て方はカスタマイズのページで詳しく扱っています。

手順3:理解度を確かめる

いきなり変更を頼む前に、読ませて説明させるワンクッションを入れてください。

  • 「このプロジェクトの構成を説明して。どこが入口で、どういう流れで動く?」
  • 「テストはどうやって実行する?」
  • 「この機能はどのファイルで実装されている?」

返ってきた説明が的外れなら、その状態で変更を頼んでも良い結果になりません。CLAUDE.mdに情報を足すか、対象を絞って伝え直します。AIの理解度を先に測るのは、人に仕事を頼む時とまったく同じ手順です。

手順4:最初の変更に選ぶべき作業

初日の題材は、失敗しても困らず、正しくできたかすぐ判定できるものを選びます。

向いている向いていない
表示文言の修正、ボタンやリンクの追加認証や決済まわりの変更
再現手順のはっきりした小さな不具合修正原因不明で調査から必要な不具合
既存関数へのテスト追加設計そのものの変更・大規模な整理
READMEやコメントの整備本番データベースに触れる作業

大きな作業は明日以降で構いません。既存コードの本格的な改善についてはリファクタリングのページにまとめてあります。

手順5〜6:テストと、コミット前の確認

変更が終わったら「テストを実行して」と頼みます。落ちていれば「直して」でそのまま続けられます。テストがないプロジェクトなら、最初の作業自体を「テストを1つ書く」にするのも良い選択です。

そしてコミット前に、次の4点だけは自分の目で見てください。

  1. 差分(git diff──意図していないファイルが混ざっていないか。全部読む必要はなく、ファイル一覧を見るだけでも事故は防げます
  2. テスト結果──「通りました」の報告ではなく、実際の出力を確認
  3. 生成物が混ざっていないか──ビルド成果物やログを一緒にコミットしていないか
  4. 秘密情報──APIキーや認証情報が含まれていないか。ここは一度出すと取り返しがつかないので、.gitignoreの整備まで含めてGitHub連携ページで対策を確認してください

問題なければ「コミットして」で完了です。メッセージもAIが書きます。

初日にやってはいけないこと

  • 確認プロンプトを全部スキップする設定にする──便利そうに見えますが、初日はAIが何をしようとしているかを読む練習期間です。ここを飛ばすと、任せて良い範囲の勘が育ちません
  • gitのない場所で試す──戻せない状態で任せるのは、初日に限らず避けてください。git init だけでも打っておくこと
  • 本番環境を触らせる──練習は必ず手元か検証環境で
  • 一度に何個も頼む──「あれもこれも」と重ねると、どこで判断を誤ったか分からなくなります。1つ終えてから次へ

2日目以降の進み方

1周できたら、あとは同じ形で規模を上げていくだけです。目安として次の順路をおすすめします。

  1. 複数ファイルにまたがる変更を頼んでみる(この段階でプランモードを覚えると安全です)
  2. エディタと組み合わせる──差分を見ながら作業する環境を整える
  3. Skills・hooksで、繰り返す作業を型にする
  4. 自動化データ処理など、開発以外の用途にも広げる

FAQ

/init は毎回実行するものですか?

プロジェクトごとに1回で十分です。以後はCLAUDE.mdを手で育てていきます。プロジェクト構成が大きく変わった時に作り直す程度です。

CLAUDE.mdはコミットすべきですか?

チーム開発ならコミットしてください。全員が同じ前提でAIを使えるようになります。個人用の設定は別ファイルに分けられます。

Gitを使ったことがありません

Claude Code自身に設定を頼めます。「このプロジェクトでgitを使えるようにして。何をしているか説明しながら進めて」と頼めば、設定と学習が同時に進みます。

最初の変更が失敗しました

正常です。gitがあれば戻せます。失敗した時は「何をしようとして、どこで想定と違ったか」を説明させてください。その説明自体が、次の頼み方の改善につながります。