実践ログ|サイト運用

Claude Codeで151URLを25URLに301統合した記録

「ページは多いほど良い」と考えて増やした結果、似たページばかりが並んで、どれも順位が付かない状態になったサイトがありました。そこで151URLを25URLまで統合し、残りは301リダイレクトで集約しました。判断の基準と作業の進め方、そして移転作業で最も踏みやすい罠を記録します。

このサイトは Anthropic や Claude の公式サイトではありません。実践ログでは、認証情報・サーバー構成・非公開の運用情報は伏せ、一般化した作業内容と考え方のみを掲載しています。

なぜ減らす判断をしたか

ページ数を増やしたのに検索からの流入が伸びない場合、原因は2つに大別できます。届いていないのか、届いているが選ばれていないのかです。

調べたところ、後者でした。似た内容のページが並んでいるため、検索エンジンから見ると「どれを出せばいいか分からない」状態になっていたのです。自分のページ同士で票が割れていると言い換えてもいいです。

この状態では、1ページずつ内容を厚くしても効きません。分散した評価を1か所に集めるのが先です。別のサイトでも同様の判断で83URLを39URLに統合しており、「増やしすぎたら減らす」は珍しい判断ではありません。

統合するか残すかの判断基準

機械的に決められる部分と、人が判断すべき部分を分けました。

判断基準
統合する狙う語が実質同じ/読者に返せる結論が同じ/本文が他ページと大きく重複している
残すそのページ固有の内容がある/検索で実際に表示されている/他から参照されている
人が判断する運営者自身が書いた体験・記録の類。薄くても機械的に消してはいけない

3行目を明示的に置いたのは、一度この線引きを曖昧にして危うく消しかけたからです。数字だけで判断すると、代わりのないコンテンツを失います。統合作業では「機械的に処理してよい範囲」を先に決めるのが重要でした。

Claude Codeに任せた部分

  1. 現状の一覧化──全URLについて、本文の分量・他ページとの重複率・検索での表示状況を突き合わせた表を作る
  2. 統合候補の抽出──上の基準に当てはまるものを機械的に洗い出す(ここで出た候補は必ず人が確認する
  3. リダイレクト設定の生成──114本分の301設定を一括で書く。手作業ではタイプミスが確実に出る規模です
  4. 統合先ページへの内容の吸収──消すページの固有部分を、統合先の見出しとして取り込む
  5. 設定後の実測確認──全URLに実際にアクセスして、意図した先へ転送されているかを一覧で確認

特に5番は必須です。リダイレクトは「設定したこと」と「意図通り動いていること」が別問題で、書き方によっては転送ループや意図しない一括転送が起きます。全件確認は人力では現実的でないので、ここはAIに任せる価値が最も高い工程でした。

いちばん危険な罠:robots.txtまで転送してしまう

ドメイン移転や大規模統合で「全URLを転送する」設定を書くとき、素直に書くとrobots.txt も転送対象に含まれてしまいます。これが致命的です。

何が起きるかというと、

  1. 検索エンジンが移転元の robots.txt を読もうとする
  2. それが転送されてしまい、移転元の robots.txt が取得できない
  3. クロールの可否が判断できず、移転元のクロールが止まる
  4. クロールが止まるので、設定したはずの301が認識されない

つまり「正しく301を書いたのに、いつまでも評価が移らない」という、原因の分かりにくい状態になります。転送設定そのものは正しく動いているので、確認しても異常が見つかりません。

全URL転送を書くときは、robots.txt を転送対象から除外する条件を必ず入れる。これは移転が完了して移転元のクロールが不要になるまで維持します。

同じ理由で、サイトマップも注意が必要です。転送されるサイトマップは永久にエラーのままになるため、移転先で登録し直す必要があります(サイトマップを一括点検した記録)。

もう1つの落とし穴:転送を追跡して比較すると誤診する

統合作業の前後で内容を比較したくなりますが、ここにも罠がありました。

リダイレクトを自動追跡するスクリプトで本文を取得すると、転送元と転送先が同じ内容に見えます。これを「重複コンテンツだ」と誤診したことがあります。実際には正しく301しているだけで、対処は不要でした。

ミラーや重複を疑って調べるときは、転送を追跡せず、ステータスコードと転送先だけを見る設定にしてください。「200が返ってきた」のか「301で飛ばされた先の200なのか」は、まったく意味が違います。

統合後にやること

  • サイトマップを作り直す──消したURLが残っていると、404を送り続けることになります
  • 内部リンクを張り替える──サイト内から消したURLへのリンクが残っていないか全件確認します。301は効きますが、内部リンクは直接張るべきです
  • 再送信する──サイトマップを送り直して、新しい構成を伝えます
  • 効果判定は急がない──評価の移転には時間がかかります。数日で判断せず、2週間以上の幅を見てください

教訓:URLを減らすのは、コンテンツを減らすことではない

この作業で腹落ちしたのは、統合は「捨てる」作業ではなく「集める」作業だということです。消すページの固有部分は統合先に吸収するので、サイト全体の情報量は減りません。減るのは入口の数だけです。

そして入口が減ることで、残った入口が強くなります。増やす方向だけを考えていると、この選択肢が視界から消えます。ページを追加する前に「既にあるページで足りないか」を確認するのを、以後の手順に加えました。

FAQ

ページを減らすと検索流入も減りませんか?

一時的に変動はあります。ただし今回のように「似たページが票を割っている」状態では、減らさない限り改善しません。減るのは入口の数で、内容は統合先に移すので情報量は維持されます。

301と404、どちらにすべきですか?

内容を引き継ぐ先があるなら301です。引き継ぐ先がなく、そのページ自体が不要なら404で構いません。関係のないページへ一律に301するのは避けてください。

リダイレクトはいつまで残すべきですか?

短期間で外さないでください。評価の移転にも、外部からのリンクにも時間がかかります。特別な理由がなければ残し続けるのが安全です。

作業をAIに任せて危なくないですか?

候補の抽出と設定の生成は任せられますが、「何を消すか」の最終判断は人が行うべきです。特に運営者自身が書いた記録の類は、機械的な基準で処理しない範囲として先に切り分けておくことをおすすめします。